【武術太極拳とは・・・】

 太極拳は中国の古い歴史の中から生まれた武術であり健康法であるが、日本を始めとして世界各地で、新しい価値観をもつスポーツとして幅広く親しまれ、普及が進んでいます。
 中国武術には現在でも200〜300種類の種目(流派)が存在し、動物の形態を模擬した格闘技(虎拳、蛇拳、猿拳、とうろう蟷螂拳など)や、様々な形の武器を用いるものなどがあり、力強く速い動作を主体にしたものから柔らかく巧妙な技を使うものまで多彩な種類があります。太極拳はそれらの中国武術の中のひとつです。
 伸びやかで大きくゆっくりとした動作が特徴で、連綿として滞りのない柔らかい動きの中に攻防の技を組み合わせており、優雅な動きの中に精神を集中して行うところに特徴があります。 
太極拳は、本来「柔よく剛を制し」「小さな力で大きな力に克つ」ために相手の力の大きさと方向を察知し、柔軟な動きで相手の力を外し、自分の力を最も合理的に使う高度な技法です。練習は、心身をリラックスさせ、意識で身体の動きをコントロールし、呼吸と組み合わせてゆっくり、柔らかく行います。老若男女が幅広く参加できるのも、各人に応じた練習の度合いが調整できることからきており、体力強化(慢性病の治癒効果も含めて)の効果もあいまって、健康法(生涯スポーツ)としての魅力もあります。現在日本では約100万人の愛好者がいるとされ、内約70万人が女性であると推定されております。
 アジア地区が普及の主体となっておりますが、近年は周辺地区、欧米にも愛好者が広がりつつあります。
 競技としての太極拳は主に演武スポーツとして発展しており、力と技と美の表現スポーツとしてアジア地区を中心に、国際大会が開かれるまでになっております。一方、近年では格闘技として伝統的な訓練方法である組手訓練法(太極拳推手)が大衆的に再開発され、愛好者のなかで普及し始めております。また、国際的な流れとして国際武術連盟(IWUF)は国際オリンピック委員会の承認団体になったのを契機に2008年北京オリンピックにおける武術太極拳の実施競技化を目指しています。

【いいところは?】
 現在日本における愛好者の年齢分布は20代から70代以上と大変幅広くなっています。そこからわかるようにそれぞれの年代でその体力に応じた活動ができます。またいつでも、どこでも手軽に始められることも大きな特徴ですが、太極拳の動きの特徴から考えられる健康上の効果についてまとめてみました。

@筋肉への効果:ゆっくりした意識的全身運動は、全身の筋肉(特に下半身)を非常に効率よく
        動員するので、足腰が強化される。
A大脳への効果:意識を介した動作により大脳皮質の血行が良くなり、活性化される。
B内臓への効果:活動中は身体の表部(筋肉)に血流が集中するが、終了すると内臓の活動を
        盛んにする。
C精神面への効果:太極拳は脳波にアルファー波が発生する。またしばらく続けることにより、
        いわゆるランナーズハイに似た状態、エンドルフィン(体内麻薬:無害)が分
        泌され「気持ちよさ」を作り出し、精神面・情緒面に良好な効果をもたらす。
D減量の効果 :太極拳のゆったりとした動作で脳内にセロトニンという食欲を抑える物質が
        作られる。始める前は強い空腹感があっても練習後に空腹感がなくなってい
        ることは愛好者が均しく経験していることである。
E脊柱などへの効果:太極拳の上下、前後、左右に無理なく動く全身運動は、現代人に最も欠落
        している背骨の運動に効果的である。
F自己治癒能力への効果:心肺機能が良好に保たれる結果、自己防衛免疫能力も向上し、病気に
        かかりにくく、またかかっても回復が早い体質に改善される。

 更に、そのほかに武術としての太極拳のもたらす精神的効果として、多くの年齢層が楽しむことから、若年層が年配から教わる作法や礼儀などで社会生活を営む上で大切なことがら(スポーツ文化)を自然なかたちで学ぶことができることがあげられます。

福島県武術太極拳連盟 事務局 揩O24−557−3636

社団法人日本武術太極拳連盟

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