「私と少林寺拳法」
  菊池 重吉

  私は、小さい時分から「強さ」に対する憧れを持っていました。しかし、それは何も特別なものではありません。テレビや雑誌に登場する正義のヒーローを挙げるまでもなく、人間なら誰でも持っている願望ではないでしょうか。
 そうした憧れを持ちつつ大学生になったとき、私は、少林寺拳法とめぐり会いました。
 眼前で繰り広げられる迫真の演武「突き、蹴り、投げ、極め」それは、正に鮮烈に私の心に入り込んできました。以来、私は、すっかり少林寺拳法の「虜」になってしまいました。
 今日まで少林寺拳法をやってきて、辛いと思ったことはありません。冬の零下の中での練習も、真夏のうだるような暑さの中での練習も、その後にくる充実感や爽快感の前には何の苦になるものではありませんでした。
 また、打撲や捻挫などによる痣も、それが消え、また新たな痣がついて消えるという繰り返しにより、それだけ自分が強くなっているのだという思いでした。
 若いときには、ただ強くなりたい一心でやってきた少林寺拳法ですが、30有余年続けてきて半生を振り返ったとき、改めて少林寺拳法が自分にとってかけがえのないものであったことが認識されます。それは、自分の人生の道標としてであり、また、少林寺拳法によって培われた素晴らしい人間関係です。
 今日まで少林寺拳法を続けてきても、まだまだ自分の未熟さを感じざるを得ません。それと同時に、少林寺拳法の奥の深さを改めて感じる次第です。
 今後は、後輩の指導に当たりながらも、自ら「生涯一拳士」の気概で少林寺拳法の修行に励んでいく所存です。

プロフィール

競技種目名 少林寺拳法
氏名 菊池 重吉  きくち じゅうきち
所属(役職) 元 福島県少林寺拳法連盟 理事長
少林寺拳法福島信夫支部 支部長
生年月日 昭和25年12月16日
出身地 福島県伊達郡桑折町
現住所 伊達郡桑折町
モットー 得意冷然、失意平然
指導上,常に留意していること 個性を生かすとともに、自発性を引き出すこと。

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