「私と銃剣道」
ビクトリーコーチ(銃剣道競技)  佐藤 亨

 銃剣道は、わが国古来からの槍術を源流として武術の一つとして発祥・発達してきた経緯を持っていて「突き技」を用いた日本古来の槍術の伝統的な武道であります。
私が今まで選手・指導者として「勝負」に勝つために言ってきたことを述べたいと思います。
1 試合は、全知・全能を持って勝負を勝ち取れ
 (小さな兎を追う獅子、その瞬間全力を尽く)
2 武道にはルールがある
 (ルールの中で最大の力を出す)
3 ライバルの行動を把握する(全国を見て)
(1)どのような稽古をしているか。
(2)ライバルの得意技に対する対策。
4 常に胆力を練る
  試合だけでなく、日常生活から。
5 試合においては、闘魂が7分、技術が3分
(1)但し技術ではすべて出来ないと気持ちに不安が生ずる。
(2)18番の技を3つ持つ。
(3)心手期せずして突きが出来るよう技を稽古で練れ。
6 稽古は、常に試合を設想しながら稽古せよ
(1)勝つために絶対必要。
(2)試合を想定しないと試合に必要な筋力、技、精神力がつかない。
(3)突きは、一突入魂。(これで決めるという気持ちで突く)
(4)右足は、床をつかめ。(いつでも蹴れる)
(5)技の工夫。
(6)応じ技は1秒止、前か、その場で。(相手に対応の暇を与えない)
   下がりながらの応じ技は、相手に突きの機会を与える。
(7)技は、捨て身の気持ちで仕掛ける。(考えて突けば技が鈍る)
(8)スピードは、技(理詰め)を超える。
7 発声の効果
(1)相手を萎縮させることが出来る。
(2)自らの上がり防止。
8 時間の活用について
(1)指導者の設定してくれる時間は、限られている。
(2)自発的な稽古こそ身につく。(強くなる秘訣である)
9 攻撃技
(1)相手の剣先に触れないで突く要領。(常に狙っている所に剣先が行くよう)
(2)接触時の突き。(理詰め)
 ァ テクニックが必要。
 ィ 下胴は、やらない。(下に誘って勝ちを見出す選手が多い)
(3)打撃(たたく)突き。「相手の心理を読んだ突き」
 ァ 試合で緊張しているとき又は相手を驚愕させる。
 ィ 手元近くをたたく。(表打撃突き、裏打撃突き「横又は横下方向」)
 ゥ 相手の木銃の中間付近をたたく。(表打撃の裏、裏打撃の表)
(4)高段者になったら動いたら負け。(動くことで隙が出来る)
10 防御からの技の開発
(1)完全な防御ではない。
(2)防御即攻撃。(前か、その場で体さばきをしながら)
(3)前へ、前へ(攻め、攻め)相手が突こうとする所(起こり)を突く。
(4)技は最短距離で。(応じ技は1秒止)
11 構えについて
(1)構えの重要性特に、きれいな銃剣道、うつくしい銃剣道をめざせ。
  (各種大会で判定が採用されている)
(2)正中線は、まっすぐ。(腰のつり)
(3)足幅は半歩位が適当。(攻防どちらにも対応)
12 さばきについて
(1)体裁き
(2)足さばき       遊びの内にマスターさせる工夫
(3)手さばき
13 残心の稽古
(1)現代銃剣道は、突き5分・残心5分の力配分。
(2)突きに深みを出す稽古。
14 敗戦の反省と対策
(1)敗れたのは何故かを研究し対策を考え稽古する。
(2)邪険で対処しない、正々堂々と。

 以上今までの選手・指導者としてやってきた精神面・技術面の一端を述べたわけでありますが今後引き続き稽古を積み福島県競技力向上はもちろん銃剣道を通して正しく、明るく、強く、逞しい人間形成を目指して努力して行きたいと考えております。

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