「前とは違う今と明日と未来」
                                                 南会津郡田島町立荒海中学校3年 渡部悠香
 私は、約10年間「レスリング」を続けています。小学校低学年頃は、ルールも知らずに無邪気に戦っていたと思います。高学年、私は「レスリングは嫌い」と思っていました。その理由は、試合で負けた時必ず父親に怒られるからでした。その度「負けたくて負けたんじゃない」と思い悔しくて泣いたり「また頑張ろう」と自分を励ましてきました。
父は、「悔しかったら練習しろ!練習で泣いて、試合で勝って笑え!」と、ずっと負ける度に私に言っていました。「ムカツク」の一心でキツイ練習や辛い事に涙して頑張っていました。これらが実り、数多くの大会で優勝することができました。負け数が減った時、「試合で笑え」の意味を知りました。
 中学になり、「辞めさせてくれない…なら、自分の意志でやる」と決めました。それ以後、夏・冬休みは田島高校(兄の高校)の練習に参加するようになり、不安もありましたが先生方にアドバイスや技を教えていただいたり、高校生が話しをしてくれたりと少しずつ慣れることができました。そして全国大会等で上位入賞するようになれた頃(中学2年)から膝の調子が悪くなり、上手くいかないことが多くなり、凄く悔しかったです。
「痛いのに、嫌なのに頑張るの?」と、その時考えました。それでも痛みとも戦い続け、中3の春、JOC(ジュニアオリンピック)に出場し、高校生と戦いました。順調に勝ち進み、そして決勝戦、相手は強い高校の選手でした。1ラウンドは私がリードし、2ラウンドの後半ラスト20秒位に逆転されました。セコンドの父はあきらめた様子でした。
しかし私は「簡単になんかあきらめない!今まで乗り越えてきたことがラスト数秒で消える…あと一歩で届くよ」と思うと、得意の大技で大逆転し優勝を手にできました。
最後は1人ではなく、辛い練習に付き合ってくれた人や心強い支えとなった人と一緒に戦った気がします。
優勝が決まった時、「自分に負けなくて良かった。嬉しい。ありがとう。」と思い、この大会はずっと忘れがたい結果だと思っています。
この冬、念願の国際大会への出場が決まり凄く嬉しかったです。今、素晴らしいチームの人達と共に応援してくださる人に少しでも答えられるように、一つ一つ乗り越え一色でも綺麗な色のメダルに換えれたら…と思います。
最後に、「レスリング」は私に「今と未来がある」ことを教えてくれました。

<試合の様子:向い側本人>

<ジュニアオリンピックカップ優勝:最上段>
<プロフィール>
氏  名:渡部悠香(わたなべ はるか)
出  身:南会津郡田島町
生年月日:昭和62年7月16日生まれ
大会実績:ジャパンクィーンズカップ2002 スクールガール 優勝
     2002ジュニアオリンピックカップ カデット 優勝
     全国中学生レスリング選手権大会     優勝
     全国中学校女子レスリング選手権大会   優勝
好きな言葉:『負けず嫌いが昨日と今と未来と私』
 
<左:本人、中央:父、右:妹の沙織さん>

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