「体操競技・ジュニア選手育成の試み」
                                                  福島県体操協会 桐生良勝(磐城桜が丘高校)
 県内の体操クラブでは一番長く活動していて、国民体育大会、全国高校総体、全国中学校大会に多数出場させている「いわきラビット体操クラブ」を紹介します。
 昭和58年にいわき市立総合体育館主催の体操教室を母体に、いわき体操協会の役員数名で「いわきラビット体操クラブ」を昭和59年7月に設立しました。当初は活動する場所・器具が揃っていないので、いわき市立総合体育館にて毎週土曜日に活動しました。活動するにしたがって選手から毎日練習したいとの要望があり、市内の資材置き場の跡地を借用して活動することにしました。古い器具を利用して毎夕方活動できるようになりました。冬は暖房もなく、入り口はドアもなく開けっ放しです。屋根はありましたが、風雨が入り、外での練習と変わりませんでした。それでも、県内のジュニア大会等では上位の成績を残すことが出来ました。
その練習場は、事情があり別の倉庫へ引っ越すことになりました。体操の器具の移動は大変です。体操は、床を掘り下げそこにスポンジを入れて、安全に練習出来るようにするピットがあると選手は容易に技を習得できます。そこで、この倉庫の床を指導者や保護者で掘ることにしました。想像以上の苦労が続きました。手作りピットが完成してからは、技が見違えるようになりました。全国中学校大会で鉄棒3位に入賞する選手も輩出することが出来ました。
平成5年にそこの倉庫も移転しなければならなくなりましたが、平成7年にふくしま国体を控えていたため延期して頂くことになりました。ふくしま国体には少年女子に2名、成年男子に1名の選手を送り出すことが出来ました。少年女子は3位、成年男子は2位に入賞し総合優勝に大きく貢献することが出来ました。
平成8年には現在の活動場所に3回目の引っ越しをしました。今までの練習場の中では一番広く、地区の高校大会、中学校大会、県のジュニア大会を開催でき、会場になることになりました。ただ、引っ越しをするにつれてだんだん市街地から離れてしまい、保護者の送迎が大変です。また、会員集めにも苦労しています。
現在、5名で指導を行っています。昭和59年からの指導者は私と若松功氏(磐城高校)だけです。何人かが協力してくれましたが、事情があったり、体操に情熱がなくなったりして辞めていきました。中途半端な気持ちでは長く活動できません。ひとつの事を永く続けるのは並大抵の精神力では出来ません。平成14年12月にNPO法(特定非営利活動法人)の認証を受け、法人化しました。体操を通して、地域のスポーツ活性化に貢献した活動を今後も続けていくつもりです。最近、福島や郡山にもジュニアクラブができ、お互い競い合えば県内の体操競技のレベルアップに大きな期待が持てるものと思われます。ジュニア期からの選手育成なくして、競技力向上はあり得ないと痛感し、指導に専念している毎日です。

 <いわきラビット体操クラブ練習場>

<いわきラビット体操クラブ練習風景>
<プロフィール>
氏名:桐生良勝(きりゅう よしかつ)
所属:磐城桜が丘高校
出身:いわき市
指導歴:よさこい高知国体少年女子監督