「トランポリンと私」 

            若草トランポリンクラブ会長 菅 野 善 

 昭和47年に県営福島体育館(現福島体育館)において開催されたスポーツ教室の受講が私にとってのトランポリンとの出会いでした。講師の空中高く舞い上がり、美しく、優雅に、そしてダイナミックに演技する姿は実に素晴らしく興奮と感動を覚えたことを思い出されます。当時、スキーに熱中していた私は若干の体操経験があり空中感覚を高める夏季トレーニングに最適と判断し受講したのです。見た限りでは私も講師のように自由自在に演技できるものと確信しておりましたが、トランポリン上では思うように身体が動かなかったように記憶しております。受講後にクラブ結成の気運が高まり、私の主宰している若草トランポリンクラブが昭和48年に結成され、その後は県内各地に愛好団体が結成され昭和54年に関係者の尽力で福島県トランポリン協会が設立されるに至りました。
 福島県協会の理事長職を昭和60年より平成14年3月まで務めましたが、次の目標を掲げました。
第1目標に(財)福島県体育協会に加盟すること(昭和63年加盟)
第2目標に県内の各地に幅広く愛好団体を設立育成すること
第3目標に世界に通用する選手の強化育成すること
おかげで在職期間中に徐々にではあるが全て達成しえたのはトランポリン運動に携わった関係諸氏の熱意と地道な活動と努力の賜と感じております。
 現在、私は福島県協会副会長および(社)日本トランポリン協会常務理事の職にありますが、所属クラブの技術指導はもとより指導員養成講師として県内はもとより東北ブロックの各地で講習会の講師として普及活動しております。それらの講習会の冒頭で次のようなことを説明しています。
日本語の中には「心が躍る」・「心が弾む」・「うきうきする」などがあり、それらは日常の生活で自分自身のからだ全体を使って無意識の中で表現しているものです。
トランポリン運動は人間が本能的に持っている「弾む・飛ぶ・踊る」という要求を充分に満たしてくれるもので、ベッドの弾性を利用して体力のない幼・少年期の空中感覚(エアリアル・トレーニング)の向上を養うことに適しており、老若男女がレクリエーション・スポーツとして「跳ぶ・跳ねる」といった動作を手軽に楽しめる器具であること、そしてコーチ学の1つにもある「アクノリッジメント」の必要性を含め説明しております。
 今後は交通機関の発達やIT関連の発達にともない体を動かす機会が少なくなる時代を迎えようとしております。そこで県民全体が余暇を楽しむ生涯スポーツの重要性を考えるこの時期に、この素晴らしいトランポリン運動を体験され、皆さんの心の中で一緒に「弾む・跳ぶ・跳ねる」という喜びを満喫されてはいかがでしょうか。
本年度、若草トランポリンクラブが「平成14年度社会体育優良団体文部科学大臣表彰」という輝かしい賞を受賞しました。このことは福島県教育委員会・(財)福島県体育協会・福島県トランポリン協会・クラブ保護者会・クラブ関係者のご尽力とご協力の賜と厚く感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございました。

 
 <平成14年度文部科学大臣賞   
社会体育優良団体表彰の受賞>