「自転車競技と私」 

            東白川農商高校自転車部顧問 斑目 真紀夫

 今から15年前、高校入学と同時に私は自転車競技を始めました。父親が競輪選手であったこと、また、子供の頃からたくさんの競輪選手に囲まれて育ったこと、更には、競技のための道具が充分に揃っていたことなど、自転車が身近な環境の中にあり、それらが自転車競技を始めるきっかけになりました。
 練習はきつかったが毎日がそれ中心に動いていました。一年生の頃、先輩の背中を見てそれを追いかけ続けました。後輩ができれば、引っ張りながら面倒をみる毎日でした。
どこにいても常に練習のことで頭が一杯でした。昼休みに部室でウェイトトレーニングをしている同級生、部活帰りに遠回りをして帰る後輩。それらの全てが自分を奮い立たせる充分な要素となりました。同じ学校の人には負けたくない、県内の人には負けたくない、東北の人には負けたくない、勝ちたい、優勝したいと心の底から思うようになりました。
練習を重ね、本気になって何かを思い、努力しさえすれば、必ず良い方向に向かい、体もそれについてくるものだとこの時初めて感じました。この時を期に今まで見えそうで見えず、イメージできなかった自分の夢や目標が少しずつイメージできるようになり、高校生最後の年には、自分の中に明確な目標を持ち(インターハイ優勝)、顧問の先生(恩師田崎先生)との出会いにも恵まれ、環境も整いました。一日一日を大切にし、精一杯目標につながる学校生活を送り、結果的に目標を達成することができました。
 私は今、高校時代に漠然と描いていた高校教員になり自転車部を指導しています。教員になった今でも、あの頃学び、出会い、そして吸収したこと全てが現在の人生に生かされていると強く感じています。
 教員九年目の今年、インターハイのロード競技に出場した教え子達が優勝し日本一になりました。表彰台の一番上で懸命に涙をこらえている姿を見たとき、熱いものがこみ上げてきました。暑い日も寒い日も練習を休むことなく本気になって頑張りぬいた結果だと思いました。そして何よりも、今まで私を支え育ててくださった方々に感謝するとともに、素晴らしい感動を与えてくれた生徒達に心から感謝したいと思います。
 
<東白川農商の部員と>
 <プロフィール>
【生年月日】昭和47年2月1日(30歳)
【出  身】白河市
【経  歴】白河中央中、白河高校、日本大学
【主な実績】全国高校総体ポイントレース優勝(高3)
      国体ロードレース優勝(大学1年)
      バルセロナオリンピック出場(大学3年)
      アジア大会団体追い抜き3位
【指導者実績】平成14年度全国高校総体ロード競技
       学校対抗優勝。個人優勝(舟木誠)

戻る